■フードデリバリーの歴史、じつは紀元前から?
私たちの生活にすっかり定着したフードデリバリー。でも、そのルーツがなんと“紀元前”までさかのぼれることをご存じでしたか?
古代ローマ時代、裕福な市民たちは奴隷を使って市場から料理を運ばせていたそうです。いわば、これが最も古い「出前」のカタチ。便利さを求める気持ちは、今も昔も変わらないんですね。
時代が進んで中世ヨーロッパになると、修道院や王侯貴族のもとに食料が届けられるようになります。ただし、これは特権階級だけの話。庶民が気軽に頼めるサービスではありませんでした。
■ムンバイから始まったフードデリバリーの革命!
19世紀後半のインド・ムンバイ。ここで活躍していたのが「ダッバーワーラー」と呼ばれる人たちです。家庭で作られたお弁当をオフィスへと正確に届けるシステムは、なんと今でも現役!この高度な配達網は、現代の都市型デリバリーの原型にもなっています。
■それから時は流れ……
そして20世紀。アメリカでは宅配ピザが大ブームに。「ドミノ・ピザ」は1950年代に電話注文を取り入れ、スピードと便利さを武器に一気に成長。その流れはやがて他のファストフードにも波及し、宅配文化は世界中に広がっていきました。
■現代のフードデリバリーについて
そして迎えた21世紀。スマートフォンの登場により、Uber Eatsや出前館などのアプリで誰でも手軽に料理を頼めるように。GPSやAI技術も活用され、配達の効率はかつてないほど向上しました。特にパンデミック期には、人々の暮らしを支える“ライフライン”としての役割も果たしました。
■さいごに
いまやフードデリバリーは、単なるサービスを超えて、私たちの「食」のスタイルや都市生活そのものを変える存在になっています。
この文化が、これからどんな進化を遂げるのか――とても楽しみですね。